車のトランク収納ボックスの違い|選ぶ前に決めること

ブレーキを踏むたびに、トランクの奥で2リットルのペットボトルが6本入った箱が滑って、内張りに当たる音がします。荷室の床は樹脂のトレーかカーペット地のどちらかで、どちらも買い物袋は自立しません。
車のトランク収納ボックスで最初に決まるのは、容量ではなく固定のしかたです。荷室の床やサイドにフックがあるか、底面を面ファスナーで留められるかで、同じ容量のボックスでも走行中の動き方が変わります。
本記事では、走行中の荷室で荷物に起きていること・固定方式と実寸の測り方・買い物やレジャーで裏目に出る仕様を解説します。
いいカー用品 編集部
「いいカー用品」は、車内で使う小物とお手入れ用品の選び方を発信するメディアです。サンシェードやフロアマットのように車種で寸法が変わる商品は、車検証の型式と商品ページの適合表を照らし合わせる手順から解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
走行中の車のトランクで、荷物は前後左右に滑っています
荷物が動く理由は床面にあります。カーペット地なら摩擦はある程度ありますが、紙袋やレジ袋のようにそれ自体が形を保てないものは、カーブで倒れて中身が床に広がります。樹脂のトレーが敷かれている車種や、トレーを後付けしている場合はさらに滑りやすく、停止と発進のたびに荷物が開口部側へ寄っていきます。
熱も荷室の事情のひとつです。真夏に屋外へ駐車すると、荷室は直射を受けるリアガラスとボディに囲まれ、車内と同じように温度が上がります。上がり幅は駐車場所と時間で大きく変わるため数値では示しませんが、飲み物や菓子、スプレー式の洗車用品を入れっぱなしにする置き場所としては向きません。
さらに、荷室の床下にはスペアタイヤや工具が収まっていることが多く、パンク修理キットを取り出すには床板を持ち上げる必要があります。重いボックスを床いっぱいに置くと、この床下へ手が届かなくなります。置き場所ごとの考え方は車の収納グッズの選び方に、荷室以外の足元やシート背面まで含めてまとめています。
トランク収納ボックスは固定方式で選び方が変わります
固定のしかたは大きく3タイプあります。底面に面ファスナーが付いていてカーペット地の床に直接貼り付くタイプ、付属ベルトを荷室のフックに通して引くタイプ、そして自重と大きさだけで動きにくくしている大型タイプです。
面ファスナー式は、床がカーペット地であることが前提になります。樹脂トレーの車種や、荷室に純正のラゲッジボードを敷いている場合は貼り付かないので、ベルト式を選んでください。ベルト式はフックの位置と数で使えるかどうかが決まります。荷室の四隅にフックがある車種もあれば、サイドに2か所だけの車種もあり、ボックスの幅とフック間隔が合わないとベルトが斜めに張って効き目が落ちます。
自重で止めるタイプは、工具や洗車用品を入れて常時積みっぱなしにする使い方なら現実的です。ただし空のまま積むと軽く、カーブのたびに位置がずれます。キャスター付きの衣装ケースを流用する人もいますが、荷室では転がる方向にしか動かないため、固定の相性は良くありません。
荷室の実寸を測ってからサイズを決めます
「軽自動車用」「ミニバン用」といった区分だけでは、荷室に収まるかどうかは分かりません。同じ車種名でもフルモデルチェンジをまたげば荷室の形が変わりますし、グレードによってラゲッジボードの有無や床の高さも違います。買う前に自分の車で測ってください。
測るのは4か所
| 測る場所 | 注意点 |
|---|---|
| 開口部のいちばん狭い幅 | ここを通らないボックスは床面が余っていても入らない |
| 床面の奥行き | 後席の背もたれからテールゲート側の内張りまで |
| トノカバーまでの高さ | カバーを使うなら、この高さが上限になる |
| 床の段差とタイヤハウスの出っ張り | 左右の張り出し部分を避けた有効幅も測る |
後席を倒す使い方があるなら奥行きは短めに
自転車や長尺物を積むために後席を倒すことがあるなら、床いっぱいの奥行きを選ぶと毎回ボックスを降ろすことになります。奥行きを床の半分程度に抑えて左右どちらかに寄せておくと、倒した座面との干渉を避けられます。荷室を背の高い車種で使う場合も、積み上げた荷物が後方視界を遮らない高さにとどめてください。
トランクに置くと裏目に出る仕様
蓋のない深いボックスは、荷物が沈んで下のものが取り出せなくなります。荷室は上から覗き込む姿勢になるので、深さは30センチ前後までにして、それ以上の容量が要るなら横に長い形を選んだほうが使えます。
硬い樹脂の角が立っている大型ボックスも、荷室では内張りに当たります。動かないよう固定できるなら問題は小さくなりますが、固定手段を持たないまま角の硬いものを積むと、テールゲートを開け閉めするうちにサイドの内張りへ擦り傷が付きます。
折りたたみタイプは、底板が薄いものに注意してください。畳めるのは収納時にはありがたい一方、底が布一枚だと工具や飲料ケースの重みで底面が垂れ、持ち上げたときに中身が片寄ります。重いものを入れる前提なら、底板が別に入るタイプを選んでください。食品や飲み物を常備したいなら、一般的な収納ボックスではなく断熱材の入ったものが向きます。構造ごとの違いは車の保冷ボックスの違いで詳しく扱っています。
買い物・レジャー・洗車道具で、収納ボックスの使い分けが変わります
買い物が主な用途なら浅くて仕切れるもの
スーパーの買い物で困るのは、袋が倒れて卵やパンが潰れることです。浅めで、中に仕切りを立てられるタイプなら、袋ごと立てて置けます。使わない日は畳んでおきたいので、買い物中心なら折りたたみ式が合います。
レジャーや子どもの送り迎えなら水拭きできる硬質タイプ
海やキャンプの帰りは、濡れたタオルと砂が一緒に乗り込んできます。布張りのボックスに入れると砂が繊維へ入り込み、次に使うときまで取れません。硬質の樹脂製で、底にたまった砂と水をそのまま流せるものにしておくと、帰宅後に水道で流して終わります。
洗車道具をまとめるなら高温に置けるものだけ
バケツやクロス、ブラシは荷室に積みっぱなしになりがちです。ただしワックスやコーティング剤の液剤は高温での保管を避けるよう注意書きのある製品が多いため、液剤だけは車から降ろして室内で保管してください。車内で出たゴミをまとめる容器を別に置くと、荷室が散らかりにくくなります。荷室に置くタイプと運転席側に置くタイプの違いは車のゴミ箱のタイプ別比較に書いています。
よくある質問
トランク用の収納ボックスは走行中に動きませんか
固定していなければ動きます。底面の面ファスナーか付属ベルトのどちらかで、荷室の床またはフックに留めてください。荷室フックの位置と数は車種で違うので、買う前に自分の車の荷室を確認しておくと選び間違いが減ります。
家庭用の収納ケースをトランクに流用できますか
サイズが合えば入りますが、固定の手段がないものがほとんどです。工具のように重いものを入れて床に直置きするか、ベルトを別に用意して荷室フックへ留める使い方になります。キャスター付きのケースは荷室で転がるため向きません。
夏のトランクに飲み物や食品を置いたままにして大丈夫ですか
常備する置き場所としては向きません。荷室の温度は駐車場所と時間で大きく変わり、断熱のないボックスでは中の温度も外気に近づきます。保冷材と併用できる断熱タイプを使うか、乗るときに積む運用にしてください。
車種専用のトランク収納ボックスでないとだめですか
専用設計ならタイヤハウスの張り出しまで含めて収まりますが、汎用品でも実寸が合えば使えます。開口部の幅・床の奥行き・トノカバーまでの高さを測り、商品ページの外寸と照らし合わせてください。専用品を検討する場合は、車検証の型式欄と初度登録年月を見て、適合表のどの行に当たるかを確認します。
まとめ
荷室で荷物が散らかるのは容量が足りないからではなく、床の上で動いているからです。面ファスナーが使えるカーペット地か、ベルトを通せるフックがあるかを先に確かめ、そのうえで開口部の幅と床の奥行き、トノカバーまでの高さに収まる外寸を選んでください。用途によって、畳める浅型と水で流せる硬質とで向き不向きが分かれます。ぜひ本記事の測る4か所と固定方式の見分け方を参考に、自分の荷室に合う一台を選んでみてください。


