車のドアプロテクターの選び方|構造の違いと向き不向き

月極の区画やスーパーの立体駐車場では、両隣の車との間隔が狭く、ドアを半分までしか開けられません。
車のドアプロテクターと呼ばれる商品は大きく2タイプに分かれ、自分の車のドアに貼るモールと、駐車場の壁や柱に貼るクッション材とでは、守れる相手が違います。狭い区画で隣の車に当てるのが不安なら前者、自宅ガレージの壁で擦っているなら後者です。どちらを買っても、貼る高さが合っていなければ当たる場所を外します。
本記事では、狭い区画で車のドアのどこが当たるのか・2タイプの選び分け・貼る前の脱脂と剥がすときに残るものまで解説します。
いいカー用品 編集部
「いいカー用品」は、車内で使う小物とお手入れ用品の選び方を発信するメディアです。サンシェードやフロアマットのように車種で寸法が変わる商品は、車検証の型式と商品ページの適合表を照らし合わせる手順から解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
狭い区画で車のドアを開けたとき、当たるのはドアの端と側面の出っ張り
ぶつけやすい場所は2か所に絞られます。ひとつはドアの一番外側の端、いわゆるドアエッジで、ここは板金を折り返した細い面なので塗膜が薄く、硬いものに当たると点状に塗装が欠けます。欠けた部分から地金が出ると、そこがサビの起点になります。
もうひとつがドア側面でいちばん張り出しているライン(プレスラインの頂点)です。隣の車のドアが開いて当たるのはほぼこの高さで、相手の車高が自分の車と違えば当たる位置も上下にずれます。セダンの隣にSUVが停まった日と、軽自動車が停まった日とでは、当たる高さが10cm単位で変わると考えておいてください。
乗り降りの仕方も傷の付き方を変えます。半開きのまま体を斜めにして出入りすると、ドアエッジが壁や柱に近づきますし、靴が車体の下側をこすって足元に泥を落とすことも増えます。足元側の汚れが気になってきたら、車のフロアマットの違いに素材ごとの汚れの受け止め方を書いています。
ドアプロテクターは車体に貼るタイプと壁に貼るタイプで守る相手が違う
同じ名前で売られていても、取り付ける場所が車体なのか駐車場側なのかで用途が分かれます。自分の車だけを守りたいのか、家族の車や来客の車も含めて守りたいのかで選び分けてください。
車のドアに貼るモール
U字断面のモールをドアエッジにかぶせるエッジタイプと、側面のラインに帯状に貼るサイドタイプがあります。エッジタイプは塗装の欠けに対して、サイドタイプは隣の車のドアが当たる面に対して、それぞれ守る場所が決まっています。どちらも車種専用品より汎用品が多く、長さを切って使う前提の商品が中心です。
駐車場の壁・柱に貼るクッション材
発泡素材の板を壁や柱に貼り付けて、当たっても車体側が凹まないようにするものです。自宅ガレージや機械式駐車場の柱のように、当たる相手が動かない場所で使います。車体に何も貼らずに済むので、塗装に糊の跡を残したくない人はこちらが向きます。
駐車中だけ使うマグネット式
停めている間だけドア側面に貼り、乗る前に外して車内へ置くタイプです。鉄のドアにしか付かないため、アルミや樹脂のドアを使っている車では落ちます。走行中の脱落を避ける前提で作られた商品が多いので、付けたまま走ってよいかどうかは必ず商品の説明書きで確かめてください。
隣の車のドアが当たる高さに合っているかで、貼る位置が決まります
厚みや素材より先に決まるのが、貼る高さと範囲です。家族の送り迎えで後席の乗り降りが多いなら、まず後ろドアから手当てしてください。子どもはドアノブを引いた勢いのまま開けるので、前席より後席のほうが当てる回数が多くなります。
貼る高さの決め方
隣の車のドアが当たった跡が残っているなら、その高さがそのまま答えになります。跡がない場合は、自分の車のドアを横から見て、手のひらを当てたときに最初に触れる出っ張りの線を目安にしてください。ドアハンドルの下あたりに張り出しがある車種が多く、そこを外すと貼っても当たる場所がずれます。
長さと本数の数え方
4ドアなら単純に4枚分、スライドドアの車なら前後で開き方が違うので、前ドアはエッジ、後ろのスライドドアは側面と、分けて考える必要があります。商品は1本あたりの長さで売られるため、ドア1枚の長さを測ってから何本必要か数えてください。足りずに買い足すと、ロットによって黒の色味が微妙に違うことがあります。
厚いドアプロテクターが裏目に出る場面
厚いほど衝撃は吸収しますが、エッジタイプを厚くすると、ドアを閉めたときにウェザーストリップ(ドア周りのゴム)に干渉して半ドアになりやすくなります。閉まりが渋いと感じたら、厚みが合っていないと考えてください。側面に貼る帯も、厚みが増すほど高速走行での風切り音が出やすくなります。
黒い樹脂のモールは、紫外線を浴び続けると表面が白っぽく粉を吹いたようになります。炎天下の青空駐車が続く環境では、ボディより先にモールのほうが古びて見えることもあるので、目立たせたくないなら車体色に近いものか、細幅のものを選ぶほうが収まります。
外装に取り付ける部品には外部突起に関する基準があり、形状や張り出し方によっては指摘を受けることもあります。社外品を貼る前に、取り付けてよい形状かどうかをディーラーや取り付け店に確認しておくと確実です。
ドアプロテクターを貼る前の下地処理と、剥がすときに残るもの
両面テープの持ちは、貼る前の数分で大きく変わります。洗車して砂を落とし、水気を拭いてから脱脂剤かアルコールで貼る面を拭いてください。ワックスやコーティング剤が残っていると、その上に貼ることになるので、端から浮いてきます。
気温も関係します。両面テープは低温だと初期の接着が弱く、冬の屋外で貼ると付いたように見えても翌朝に浮いていることがあります。日中の暖かい時間に、ボディが冷え切っていない状態で作業するほうが失敗しません。位置決めはマスキングテープで仮留めして、ドアを閉めて干渉がないか確かめてから本貼りします。
長く貼ったあとのことも先に知っておいてください。数年貼りっぱなしにすると、モールの下だけ紫外線を浴びていないため、剥がしたときに色の差が帯状に残ることがあります。糊が硬化して残る場合もあり、除去にはシール剥がし剤が要ります。売却予定がある車なら、壁側にクッション材を貼る方法のほうが車体に何も残りません。
車内側の保護もまとめて見直すなら、車のマットの選び方に種類別の違いと適合の確認点をまとめています。荷室の縁を荷物でこすりがちな人は、ラゲッジマットは何が違う?選び方の順番で床面の保護範囲まで扱っています。
よくある質問
自分の車に貼れば、隣の車に傷を付けずに済みますか
当たったときの衝撃は和らぎますが、勢いよく開ければ相手の塗装に跡が残ることはあります。緩衝材は保険であって、開ける速度を抑えることのほうが先です。狭い区画では、降りる前に隣との間隔を見てから開ける習慣のほうが確実に効果があります。
洗車機に入れても剥がれませんか
端が浮いていると高圧の水やブラシが入り込み、そこから剥がれます。貼って間もないうちは手洗いにして、洗車機を使う場合は端部を指で押さえて浮きがないか確かめてください。一度浮いた部分は砂を噛むので、貼り直すより交換するほうがきれいに仕上がります。
100均で買える範囲のものでも使えますか
短い区間を補う用途なら使えますが、長さと厚みの選択肢が限られ、屋外に貼りっぱなしにしたときの粘着の持ちは駐車環境で変わります。4枚のドア全部を同じ見た目でそろえたい場合は、カー用品店の専門品のほうが長さと色の選択肢が広くなります。
車種専用のドアプロテクターはありますか
純正オプションやディーラー取扱い品として設定されている車種があります。汎用品と違ってドアの形に合わせて成形されているので、仕上がりは専用品のほうがきれいです。設定の有無は年式とグレードで変わるため、車検証の型式欄と初度登録年月を控えてから、販売店で確認してください。
まとめ
狭い駐車場での傷はドアエッジと側面の張り出しに集中するので、どちらを守るのかを決めてから商品のタイプを選ぶと迷いません。車体に貼るモールは自分の車だけを、壁や柱のクッション材は来客の車まで含めて守れますし、糊の跡を残したくないなら後者が向きます。厚みを上げるほど閉まりの渋さと風切り音が出るため、当たる高さに合わせることを優先してください。ぜひ本記事の2タイプの選び分けと貼る高さの決め方を参考に、自分の駐車環境に合うものを選んでみてください。


