アトレーの車中泊マット|適合の見方と失敗しやすい点

アトレーの荷室に寝るためのマットを探すと、商品ページには「幅約90cm×長さ約190cm×厚さ5cm」のような外寸だけが並んでいます。ところがアトレーの荷室は、シートの倒し方とホイールハウスの張り出しで使える幅が場所ごとに変わるため、外寸だけを見て買うと縁が壁に乗り上げて浮きます。しかも2021年末のフルモデルチェンジで、乗用登録のワゴンから貨物登録のバンへ切り替わり、室内の寸法も内装の形も変わりました。本記事では、マットの寸法表記が何を指すのか・アトレーの世代とタイプごとの選び分け・車検証での確認手順を解説します。

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
車中泊マットの寸法表記は「外寸」で、寝られる面積とは別物です
マットの商品ページに書かれた幅・長さ・厚さは、空気を入れて膨らませた状態、またはウレタンが復元した状態の外寸です。荷室の床にぴったり納まる寸法ではありません。
幅の表記でいちばん誤解が起きるのが、インフレータブルマット(バルブを開けると中のウレタンが自力で膨らむタイプ)です。膨らんだマットは断面がかまぼこ型になるので、表記幅90cmのうち、体重をかけて平らに寝られるのは中央の70cm前後になります。左右の縁は下り坂です。二人並んで寝るつもりで幅90cmを2枚買うと、合計180cmの床が要ります。
厚さの表記も、寝たときに残る厚みではありません。厚さ5cmのマットに大人が仰向けで寝ると、腰の下は2cm前後まで潰れます。段差を越えて平らにしたいのか、床の硬さだけ和らげたいのかで、必要な厚さは変わります。
長さは、身長プラス10cmを目安にしてください。頭の上に枕や小物を置くと、その分だけ足がはみ出します。
アトレーの世代とボディタイプで、床に置ける寸法が変わります
同じ「アトレー」でも、車検証の初度登録年月がいつかで前提が変わります。2021年末に切り替わった現行のアトレーは4ナンバーの貨物登録で、後席を前に倒すと荷室が長く取れる作りです。それ以前の「アトレーワゴン」は乗用登録で、後席の背もたれが厚く、倒したときの段差の付き方が違います。
荷室の形で共通して問題になるのが、左右のホイールハウス(後輪が入る内側の膨らみ)です。床の後ろ寄りだけ幅が狭くなるため、荷室いっぱいの幅を持つ1枚もののマットは、この位置で必ず引っかかります。
| 置き方 | 必要なマット寸法の考え方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 後席を倒して前後に長く使う | 長さ180〜195cm、幅60〜70cmを1〜2枚 | 大人1〜2人で寝る |
| 荷室だけを使う(後席は起こしたまま) | 長さ120〜150cmの短いマット、または折りたたみ式 | 荷物を積んだまま仮眠する |
| 板やベッドキットを敷いた上に載せる | 板の実寸に合わせた薄手(厚さ3〜5cm) | すでに段差を埋めている |
寸法を決める前に、荷室の床をメジャーで実測してください。測るのは、いちばん狭い位置の幅と、シートを倒した状態の前後長の2か所です。カタログの室内長は内張りの一番広いところを基準にしているので、床に置けるマットの寸法とは一致しません。
マットのタイプを決めるのは、寝る回数と収納場所です
インフレータブルマット
バルブを開けて放置すると中のウレタンが空気を吸って膨らむタイプで、厚さは3cmから10cm程度まで幅があります。畳むときに空気を押し出しながら丸める手間があり、収納袋に戻すのに毎回2〜3分かかります。年に数回の車中泊なら、この手間は問題になりません。
折りたたみウレタンマット
三つ折りや四つ折りで、広げるだけで使えます。空気を入れる操作がない代わりに、畳んでも厚みがそのまま残るので、車内に積んだままにするか、家に置き場所を確保することになります。仮眠が月に何度もある使い方なら、広げる速さのほうが実用的です。
エアマット(空気だけで膨らむタイプ)
ポンプや足踏みで空気を送る構造で、畳むと小さくなります。ウレタンが入っていないぶん体重が一点にかかりやすく、寝返りでゆらぎます。荷物を最小にしたい人向けで、寝心地を優先するなら他のタイプを検討してください。
メーカーごとに寸法の測り方が違う理由
同じ「幅90cm」でも、商品によって膨らませたときの実測が85cmから95cmまでばらつきます。表記が製造時の生地の裁断寸法か、規定圧まで膨らませた完成品の外寸か、メーカーごとに基準が違うからです。空気を入れる量でも張り具合は変わるので、5%前後の差は仕様の範囲と考えてください。
この誤差を前提にすると、荷室の実寸ぴったりの寸法を狙うのは避けたほうがいいでしょう。狭いほうの幅から3〜5cm引いた寸法を上限にして選ぶと、膨らませた実物が表記より大きくても納まります。
厚さの表記も、ウレタンの密度が書かれていない商品では比較できません。同じ厚さ8cmでも、密度が低いウレタンは潰れやすく、床の段差を吸収する力が落ちます。密度の数値が公開されていないときは、レビューで「腰が沈む」「底つきする」といった記述があるかを見るほうが実情に近いです。
寸法が合わないと車中泊マットはこう使いにくくなります
荷室より幅が広いマットを入れると、縁が内張りやホイールハウスに乗り上げて片側が持ち上がります。寝ると体が低いほうへ転がり続けるので、朝まで同じ姿勢を保てません。ゴム紐で押さえても、下から反発する力のほうが強いです。
反対に小さすぎると、寝返りのたびにマットごと動きます。床とマットの間に隙間ができるので、そこへ足が落ちて起きることもあります。マットを2枚並べる場合は、境目が背中の真ん中に来ないよう、体の位置をずらして敷いてください。
長さが足りない場合は、頭側にクッションや畳んだ衣類を足すのが現実的です。ただし前席の背もたれの上に頭を載せる置き方は、傾斜で首に負担がかかります。長時間の睡眠には向きません。
床の段差を埋めきれないと、腰の下だけが浮いた状態になります。薄手のマットを段差の上に直接敷くのではなく、板やクッションで先に床を平らにしてから薄手のマットを載せるほうが、寝心地は安定します。マットの下に敷くものの選び方は、ラゲッジマットは何が違う?選び方の順番で解説しています。
寸法と適合はどこで確認できるか
マットの実寸は、商品ページの「仕様」または「商品詳細」の欄に、幅×長さ×厚さの順で書かれています。収納時のサイズが別に併記されている商品なら、車内のどこに積むかも同時に判断できます。展開図や実測レビューが載っている商品は、表記より信頼できる情報源です。
車側の寸法は、車検証の「型式」欄と「初度登録年月」欄を先に見てください。アトレーは世代で室内の形が変わるため、初度登録年月がフルモデルチェンジの前か後かで、参考にできる情報が変わります。「アトレー用」と書かれた商品でも、車種名だけでは適合の根拠になりません。ベッドキットのような車種専用品を選ぶときは、商品ページの適合表で自分の型式の行を探し、年式の範囲に初度登録年月が入っているかを確かめてください。
車中泊マット全般の選び分けは車中泊マットの違いと選び方で解説しています。同じ商業車ベースの荷室で寸法を測る考え方はハイエースのフロアマットの適合と選び方とも共通する部分があり、車種別マットの適合表の読み方は車のマットの選び方でも扱っています。
よくある質問
アトレーワゴンと現行アトレーで同じマットは使えますか
寸法が合えば使えます。マットは車種専用品ではないので、荷室の実測値に納まるかどうかで判断してください。ただし後席の倒し方が世代で違うため、前後長は実車で測り直す必要があります。
厚さは何cmを選べばいいですか
床を先に平らにしてあるなら3〜5cm、荷室の段差の上に直接敷くなら8cm以上が目安です。厚いほど段差は吸収しますが、収納したときのかさも増えます。積みっぱなしにできない人は、薄手と板の組み合わせのほうが扱いやすいでしょう。
幅90cmのマットを2枚並べれば大人2人で寝られますか
床の幅が実測で180cm以上あれば並べられますが、アトレーの荷室幅は狭い位置でそこまで取れません。2人で寝るなら、幅60〜70cmを2枚並べるか、前後にずらして敷く方法を検討してください。
まとめ
アトレーの車中泊マットは、商品側の外寸表記と車側の実測値を突き合わせて決まります。表記幅のうち平らに寝られるのは中央だけで、厚さも体重で潰れる前提で見てください。車検証の初度登録年月でフルモデルチェンジの前後を確かめ、荷室のいちばん狭い幅から3〜5cm引いた寸法を上限にすると、膨らませた実物が入らないという失敗を避けられます。ぜひ本記事の置き方別の寸法表と実測の手順を参考に、自分の車の荷室に合うマットを選んでください。
