CX-5の車中泊マット|年式とグレードで変わる選び方

CX-5の後席を倒すと、背もたれの面と荷室の床のあいだに段差と傾斜が残ります。この状態で厚み8cmと書かれた車中泊マットを敷いても、段差がそのまま体の下に出ることがあります。車中泊マットのサイズ表記は、ほとんどが「膨らませた状態の外寸」で、荷室に敷いたときに実際に寝られる広さとは別の数字です。
幅の表記も、縁の丸みや空気を入れたときのふくらみを含んだ寸法なので、平らに使える幅はそれより狭くなります。本記事では、サイズ表記の読み方・厚みと中身によるタイプの違い・CX-5の荷室から寸法を決める手順・合わなかったときに起きることを解説します。

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車中泊マットのサイズ表記は、膨らませた状態の外寸を指します
商品ページに並ぶ「幅60×長さ190×厚み8cm」のような表記は、空気やウレタンがふくらみきった状態で、外側の縁から縁までを測った寸法です。荷室の内寸とこの外寸を突き合わせるのが第一歩になります。
厚みは「使用時」と「収納時」で別の数字
厚みの数字は、空気を入れた状態の高さです。同じ製品で「収納時の厚み」が併記されていることもあり、こちらは畳んだり巻いたりしたときのサイズを指します。買う前に見るのは使用時の厚みですが、CX-5の荷室に積んだまま出かけるなら収納時の寸法も確認してください。
単体寸法と連結時の寸法
2枚を面ファスナーやボタンで連結できる製品では、1枚の寸法と2枚つないだときの寸法の両方が載っています。「幅120cm」と大きく書かれていても、それが2枚合計なら、1枚あたりは60cm前後です。大人2人で使う想定なら、どちらの数字なのかを必ず読み分けてください。
厚みと中身で分かれるマットの4タイプ
売り場に並ぶものは、中身の作りでだいたい4つに分かれます。厚みの数字だけを比べても、体が沈む深さと段差を埋める力は同じになりません。
| タイプ | 使用時の厚みの目安 | 構造上の性質 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| インフレータブル(自動膨張式) | 3〜10cm | 中にウレタンが入り、バルブを開けると自分で吸気してふくらむ | 荷室の段差を埋めたい、年に数回でも快適に寝たい |
| エアマット(空気のみ) | 5〜10cm | ポンプで空気を入れる。畳むと小さいが、穴が開くと使えない | 収納スペースを最小にしたい |
| 高反発ウレタンの折りたたみ | 3〜10cm | 空気を入れる手間がなく、沈み込みが少ない | 設営を数十秒で済ませたい、積んだままにできる |
| 薄手のフォーム・銀マット | 0.8〜2cm | 断熱と汚れ防止が主で、段差はほぼ埋まらない | 他のマットの下に重ねる、床の冷えを断つ |
断熱の指標としてR値が併記されている製品もあります。これは登山用マットで使われる数字で、大きいほど床からの冷えを伝えにくいという意味です。車中泊マット全般に載っているわけではないため、記載がなければ厚みと素材で判断することになります。タイプごとの性質は車中泊マットの違いと選び方でも解説しています。
CX-5の荷室を測ってから、マットの寸法を決めます
測るのは3か所です。後席を倒した状態の荷室長、いちばん狭いところの荷室幅、そして背もたれ面と荷室床の段差の高さになります。
長さは前席の背面まで、幅は狭いところで測る
荷室長は、バックドアを閉めた位置から前席の背もたれの裏側までをメジャーで測ります。幅は、左右の張り出し(ホイールハウス)の内側どうしが最も近づくところを測ってください。この幅より広いマットは、端が壁に当たって持ち上がります。
段差の高さがマットの厚みを決める
CX-5の後席は分割して倒せますが、倒し方や年式・グレードで平らになる範囲が変わります。倒した背もたれの面と荷室床のあいだにできる段差を実際に測り、その高さを目安に厚みを選んでください。段差が3cmあるなら、厚み1cmの薄手フォームでは体の下に凹凸が残ります。段差の大きい部分にクッションやたたんだ毛布を詰めて、その上にマットを敷く手もあります。
初代と現行では荷室の形が違う
CX-5はフルモデルチェンジを経ているため、車種名が同じでも荷室の寸法と床の形は世代で違います。中古で買った車なら、車検証の「型式」欄と「初度登録年月」欄を見て、商品ページの適合表で自分の行を探してください。カタログの発表年ではなく、初度登録年月が基準になります。荷室側の適合表の読み方は型式の確認と適合表の見方でも解説しています。
同じ「幅60cm」でも、寝られる幅が製品ごとに違います
寸法表記が製品ごとにずれるのは、測り方の基準がメーカー間で統一されていないからです。縁を含めた最大外寸で書く会社と、平らに使える面だけを書く会社があります。空気で膨らむタイプは縁が丸くなるので、外寸60cmでも実際に体を乗せられるのは50cm台という差が出ます。
厚みも同じで、バルブを閉じた直後の高さと、体重をかけたときの高さは別です。空気量を自分で調整できる製品では、硬めに入れれば表記どおりの高さになり、柔らかめにすれば低くなります。
そのため、表記だけで迷ったときは製品写真を見てください。荷室に敷いた写真で縁がどのくらい丸まっているか、レビューに「思ったより狭い」という声が集まっていないかで、実際の使える幅が推測できます。数字が近い2製品で決めきれないなら、幅は小さいほうを選ぶのが無難です。荷室幅より小さいぶんは隙間に荷物を置けますが、大きいと敷けません。
マットが合わないと、腰が落ちるか縁がめくれます
寸法を外したときに起きることは、大きすぎる場合と小さすぎる場合で分かれます。長すぎるマットを無理に押し込むと、前席の背面や内張りに押されて中央が盛り上がり、寝返りのたびに体が横へ滑ります。幅が広すぎれば左右の端が壁で立ち上がり、寝床の幅は表記よりさらに狭くなります。
反対に短すぎると、足元か頭側が段差の上に乗ります。CX-5のような後席を倒すタイプの荷室では、この段差にちょうど腰が来ると、朝起きたときに腰が痛むという結果につながります。厚みが足りない場合も同じで、床の硬さと段差が体に伝わります。
荷室の床を保護する目的でラゲッジマットを併用するなら、その厚みも段差の計算に入れてください。防水シートやラゲッジマットの上に車中泊マットを重ねると、床側が数ミリから1cm持ち上がります。荷室側の敷物の選び方はラゲッジマットは何が違う?選び方の順番で解説しています。
寸法と適合はどこに書いてあるか
通販の商品ページでは、寸法は「商品仕様」や「サイズ」の欄にまとまっています。見るべきは、使用時サイズ・収納時サイズ・重量・連結の有無の4項目です。パッケージ品なら箱の側面か裏面に同じ内容が刷られています。
車種別をうたう製品では、別に適合表が用意されています。ここで照合するのは車種名ではなく、車検証の型式と初度登録年月です。車種名だけが一致していても、年式が適合表の範囲から外れていれば床の形が違う可能性があります。グレードやオプションの有無で行が分かれていることもあるので、自分の車がどの行に当たるのかまで確認してください。
汎用品の場合は適合表そのものがありません。この場合は実測した荷室寸法と製品の外寸を自分で比べる作業になります。他車種でも同じ手順を踏むので、シエンタの車中泊マットの適合の見方と読み比べると、確認の順番がつかみやすいでしょう。
よくある質問
CX-5の荷室に大人2人が並んで寝られますか
荷室幅と身長次第です。幅60cmのマットを2枚並べるには、荷室のいちばん狭い部分に120cm以上の余裕が必要になります。実車を測って足りなければ、1枚は荷室、もう1人は前席を倒して使うといった分け方も検討してください。
厚みは何cmあれば足りますか
段差の高さで変わるため、一律の答えはありません。実測した段差より厚いものを選ぶのが基本で、段差がほとんど出ない敷き方ができるなら3〜5cmでも足ります。段差が大きいときは、下に詰め物をして高さをそろえたうえで厚めのマットを敷いてください。
車中泊マットとフロアマットは別のものですか
別のものです。フロアマットは運転席や後席の足元に敷くもので、車中泊マットは荷室に敷いて寝るためのものです。足元用の選び方は車のフロアマットの違いで解説しています。
まとめ
車中泊マットの寸法表記は膨らませた状態の外寸で、実際に寝られる広さはそれより小さくなります。CX-5で選ぶなら、後席を倒した荷室長・いちばん狭い荷室幅・背もたれと床の段差という3つの実測値を先に取り、その段差より厚いマットを候補にするのが確実です。
世代やグレードで荷室の形が変わるので、車種別品を買うときは車検証の型式欄と初度登録年月で適合表の行を確かめてください。ぜひ本記事の4タイプの比較表と3か所の実測手順を参考に、自分の荷室に収まる寸法から候補を絞ってください。

