車の後部座席シートの選び方|タイプ別の違いと目安

後部座席に子どもを乗せて送り迎えをしていると、降りたあとの座面に砂と菓子の粉が点々と残ります。
乗り降りの回数が前席より多く、ドアの近くに足を置くぶん、泥や雨水が直接シートに乗ってくるのも後ろ側です。
車のシートカバーやクッションを後部座席に入れるときは、前席とは別の条件で選ぶことになります。
チャイルドシートの固定金具を塞がないか、座面の分割(6対4や5対5)にカバーの形が合うか、ベンチシートのまま1枚で覆えるかどうかが分かれ目になるからです。
本記事では、後部座席で起きる汚れと傷み・その場面で選ぶべき仕様・避けたい仕様・付け外しの実際まで、順に解説します。
いいカー用品 編集部
「いいカー用品」は、車内で使う小物とお手入れ用品の選び方を発信するメディアです。サンシェードやフロアマットのように車種で寸法が変わる商品は、車検証の型式と商品ページの適合表を照らし合わせる手順から解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
車の後部座席で起きていること:汚れと傷みは前席と場所が違う
前席の傷みは、乗り降りで擦れる座面の外側と、肘が当たるドア側に集中します。
後部座席はそこに加えて、背もたれの前面に靴先が当たるという別の負担がかかります。
チャイルドシートに座った子どもが足を伸ばせば、前席の背面を蹴る形になり、ポケット周りの生地が先に毛羽立ちます。
飲みこぼしの当たり方も違います。
前席はドリンクホルダーが手元にあるため、こぼれても座面の脇で止まることが多いのですが、後部座席では子どもが膝の上でパックのジュースを持つので、座面の中央に落ちます。
ウレタンまで染みると乾きにくく、夏場は数日で匂いが出ることがあります。
熱のかかり方も見落とされがちです。
駐車中に直射が入るのは主にフロントガラス側ですが、サイドガラスが大きいミニバンやSUVでは、午後の斜めの日差しが後部座席の座面に長時間当たります。
合皮のシートカバーを後ろだけに入れると、座面が熱を持って乗り込んだ瞬間に熱く感じることがあり、下がり幅や上がり幅は駐車場所と時間で変わるため、数値では示しません。
後部座席のシートカバーで最初に確かめるのはチャイルドシート金具と分割形状
見た目や素材より先に決まるのが、この2点です。
ISOFIX金具とトップテザーの通し穴
チャイルドシートを固定する金具は、座面と背もたれの隙間の奥と、背もたれの裏側または天井側にあります。
後部座席用のシートカバーには、この位置に切り欠きやファスナーが用意されているものと、何もないものがあります。
穴がないカバーを被せると、金具を探るために生地を無理に押し込むことになり、固定の確実さが落ちます。
チャイルドシートを常用するなら、商品ページでISOFIX対応やトップテザー穴の有無を先に確かめてください。
座面の分割比率とアームレストの有無
後部座席は6対4や5対5で分割されている車種が多く、中央にアームレストを内蔵しているものもあります。
1枚もののベンチ用カバーを分割シートに被せると、片側を倒したときに生地が突っ張って元に戻せなくなります。
確認するのは、分割比率・アームレストの有無・ヘッドレストの本数の3つです。
車種専用品を選ぶ場合は、車検証の「型式」欄と「初度登録年月」欄を控えてから、商品ページの適合表で自分の行を探してください。
車のシートカバーの選び方では、フルカバータイプと被せるだけのタイプで構造がどう違うかにも触れています。
送り迎えと雨の日に向く後部座席シートの仕様
子どもを乗せる場面で優先したいのは、汚れたときに元に戻せるかどうかです。
座面に水をはじく加工があるタイプなら、こぼした直後に拭き取れば染み込む量を減らせます。
布地でも裏に防水層を貼ったものがあり、見た目は布のままで水を通しにくくなっています。
洗えるかどうかも、後部座席では前席以上に関係します。
取り外しに工具が要らず、背もたれ側だけを単体で外せる構造なら、汚れた面だけ洗濯機に入れられます。
全席分が一体になった製品は、1か所汚れただけで全部を外すことになり、結局そのまま使い続けることになりがちです。
| 場面 | 向く仕様 | 理由 |
|---|---|---|
| 未就学児の送り迎え | 撥水または防水裏地・部分洗い可 | こぼしと泥が座面中央に落ちる |
| 雨天の通勤で後ろに同乗 | 速乾性のある生地・滑りにくい表面 | 濡れた衣類から水が移る |
| 夏場の屋外駐車 | 通気性のあるメッシュ・冷感素材 | 側面からの日差しで座面が熱を持つ |
| 犬を乗せる | 座面と背面を覆うハンモック型 | 爪と抜け毛が座面の縫い目に入る |
夏の座面対策だけを切り出したいなら、カバーを替えずに1枚足す方法もあります。車の冷却シートの選び方に、送風タイプとジェルタイプの使い分けまで書いています。
後部座席では裏目に出やすい仕様
厚手のクッション性を売りにした製品は、前席では座り心地が良くても、後部座席では別の問題を生みます。
座面が持ち上がるぶんシートベルトのバックルが沈み、子どもが自分で差し込めなくなることがあります。
チャイルドシートを載せる場合は、下に厚手のクッションを敷くと固定が甘くなるため、メーカーが敷き物の併用を認めているかを確認してください。
表面がつるつるした合皮やビニールも、後部座席では滑りの原因になります。
ブレーキのたびに子どもの体が前に出るようだと、座り直しを繰り返すことになります。
滑りを抑える素材選びと、後付けの滑り止めの違いは車の滑り止めシートの違いと選び方で詳しく扱っています。
もう一点、アームレストやカップホルダーを塞ぐ形のカバーも避けたいところです。
中央の背もたれを前に倒して使う装備が後部座席にはよくあり、カバーの切り欠きがないと倒せません。
倒せても生地が挟まって戻らなくなります。
後部座席シートの付け外しと手入れをどう回すか
取り付けの手間は、後部座席のほうが前席より軽いと思われがちですが、実際は逆になることがあります。
座面と背もたれの隙間に固定ベルトを通す作業が、前席より奥まった位置で行われるためです。
ベンチ型の後部座席では座面を一度持ち上げて外せる車種もあり、その場合は作業が一気に楽になるので、取扱説明書で座面の外し方を確認してから始めてください。
手入れの頻度は、汚れの種類で決めます。
砂や食べこぼしのような乾いた汚れは掃除機で吸えば済みますが、週に一度吸うだけでも縫い目に砂が溜まるのを抑えられます。
飲みこぼしは放置するほど匂いが残るため、その日のうちに水分を押し取ってください。
こすって広げると繊維の奥に入ります。
洗濯の可否は製品ごとに違います。
合皮は水拭きのみ、布は洗濯機可という表示が多いものの、裏に防水層のあるタイプは脱水で剥離することがあります。
洗う前にタグの表示を確かめてください。
長距離で後部座席に座る人の腰の負担をどう減らすか
後部座席は前席よりシートの作りが簡素で、背もたれの角度調整ができない車種もあります。
長距離で同じ姿勢が続くと、腰の一点に体重が集まって痛みが出ることがあります。
座面に敷くクッションで骨盤の角度を変えるか、腰の後ろに当てるランバーサポートで隙間を埋めるかの二択になりますが、後部座席では背もたれとの隙間が前席より大きいことが多く、腰当てのほうが合う場面もあります。
ただし、シートベルトの通り道を変えてしまう厚みの敷物は避けてください。
肩ベルトが首に当たる位置まで座高が上がると、本来の拘束性能が出ません。
敷くなら薄手から試すのが無難です。
痛みやしびれが続く場合は、グッズで対処せず医療機関に相談してください。
クッションの硬さと形状で何が変わるかは、車のシートクッションおすすめ10選に腰の負担別の選び分けを載せています。シート周りの悩み全体から入りたい場合は車のシート快適グッズが入口になります。
よくある質問
後部座席だけシートカバーを付けても違和感は出ませんか
素材と色が前席と違えば、乗り込んだときに差は分かります。
汚れやすい後ろだけを守る目的なら合理的な選び方なので、違和感を抑えたい場合は純正シートに近い色味のものを選んでください。
前後セットで売られている製品を後席だけ使うという方法もあります。
チャイルドシートを付けたままカバーを被せられますか
一度外してから被せてください。
チャイルドシートの下に生地が挟まると、固定の緩みに気づきにくくなります。
取り付け直したあとに本体を前後に揺らして、動きが少ないことを確かめてください。
ベンチシートの軽自動車でも後部座席用のカバーは選べますか
選べますが、ヘッドレストの本数と分割の有無で適合表の行が変わります。
軽自動車の後部座席は分割式と一体式の両方があるため、車検証の型式と初度登録年月を照らし合わせて確認してください。
デリカミニのシートカバーはどれが合う?に、同じ車種名でも行が分かれる理由を書いています。
犬を乗せる場合、普通のシートカバーで足りますか
座面だけを覆うタイプでは、前席の背面と足元が守れません。
座面から前席の背もたれまで吊るすハンモック型のほうが、抜け毛と爪の傷を広く防げます。
滑りやすい表面だと犬が踏ん張れないため、表面に滑り止め加工のあるものを選んでください。
まとめ
後部座席のシート選びは、座り心地より先に、チャイルドシートの固定金具を塞がないことと、分割やアームレストの形に合うことで決まります。
送り迎えが主な用途なら撥水と部分洗いができる構造を、長距離の同乗が多いなら薄手のクッションで姿勢を変える方向を選んでください。
厚みを足す場合は、シートベルトの通り道が変わらない範囲にとどめるのが前提になります。
ぜひ本記事の場面別の仕様表と、チャイルドシート金具・分割比率・ヘッドレスト本数という3つの確認点を参考に、車検証を手元に置いて適合表を照らし合わせてから選んでください。




