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車のシートフラットの選び方|買ってから気づく違い

車のシートフラットの選び方|買ってから気づく違い

後部座席の背もたれを倒したのに、座面との境目に5センチほどの段差が残っています。

車中泊や仮眠のために「フルフラット」と書かれた車を選んだのに、寝転ぶと腰のあたりに硬い線が当たる、という状態です。

カタログのフラットは床面がほぼ平らになることを指していて、寝床としての平らさを保証した表記ではありません。

段差・傾斜・座面の硬さという3つの問題は、残念ながらシートの倒し方だけでは消えません。

本記事では、車中泊や仮眠でシートをフラットにしたときに起きること、埋め方の条件、裏目に出る仕様、そして実際の使い方まで解説します。

いいカー用品 編集部

「いいカー用品」は、車内で使う小物とお手入れ用品の選び方を発信するメディアです。サンシェードやフロアマットのように車種で寸法が変わる商品は、車検証の型式と商品ページの適合表を照らし合わせる手順から解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

車のシートをフラットにしたとき、車内で実際に起きること

段差が残るのは、後席の背もたれを前に倒す構造そのものが原因です。

背もたれは座面の付け根を軸に回るため、倒しきっても座面の厚み分だけ背もたれ裏の面が持ち上がり、前席側か荷室側かのどちらかに段ができます。

車種によってはこの段が1か所ではなく、座面を跳ね上げるタイプだと前後2か所に分かれることもあります。

傾斜も同時に発生します。

もともと後席の座面は、座ったときに体が前へずり落ちないよう後ろ下がりに作られているため、倒した背もたれ側が高く、座面側が低い「く」の字の寝床になります。

頭を前に向けて寝るか後ろに向けて寝るかで、血の巡りの感じ方も変わってきます。

そのうえで、素材の硬さの差が残ります。

背もたれの裏面は樹脂のボードや薄いカーペットが貼られているだけで、座面のようなクッションが入っていません。

段差をまたいで寝ると、体の一部だけが硬い板に乗り、朝になって背中や腰が痛むという結果になりがちです。

寝ている間の体勢の悪さが腰の痛みにつながることもあるため、痛みが続くようなら医療機関に相談してください。

フラットにした車内で平らを作るための条件

段差を消す方法は、埋めるか、上に載せるかの二択です。どちらを選ぶかは段差の高さで決まります。

段差が3センチ以下なら上に載せるだけで足りる

段差が小さい場合、厚みのあるマットを全面に敷けば体の沈み方で吸収できます。

目安として、段差の2倍程度の厚みがあるマットなら、境目の線を体が感じにくくなります。

段差3センチなら6センチ以上の厚み、という考え方です。

段差が5センチを超えるなら先に埋める

大きな段差にマットだけで対応しようとすると、必要な厚みが10センチを超えて車内の天井高を圧迫します。

この場合は、低い側に詰め物を入れて面を揃えてから、その上に薄めのマットを敷くほうが現実的です。

詰め物には、荷室に積んだ衣類の収納ケース、硬めのクッション、専用のすき間用クッションなどが使えます。

測る場所は3か所

自分の車でどちらを選ぶかは、実際に倒してから測ってください。

測るのは、段差のいちばん高い所と低い所の差、倒した状態での前後の長さ、左右の幅の3か所です。

前後長が自分の身長より短ければ、助手席を前に出して足を伸ばす前提で考える必要が出てきます。

車中泊でシートに使う素材は、硬さの出方で選び分ける

寝床に敷くものは、厚みだけでなく中身の素材で寝心地が変わります。

タイプ段差への強さ向いている場面
高反発ウレタン沈み込みが浅く、段差の線が出やすいすでに面が揃っている車/腰が沈むのを避けたい場合
低反発ウレタン段差を包むが、低い側へ体が落ちる段差が小さく、短時間の仮眠が中心
空気で膨らませるタイプ厚みを稼げるが、硬めに入れると段差を拾う収納場所を取りたくない/車種をまたいで使う
折りたたみの厚手マット折り目が段差と重なると沈む段差を埋めたあとの仕上げに敷く

空気で膨らませるタイプは、空気の量で硬さを調整できるのが利点です。

パンパンに入れると板のようになって段差の形がそのまま出るため、少し柔らかめにして寝てみてください。

なお、どのタイプも遮熱や断熱の効果は製品によって差が大きく、冬場の床冷えをどこまで防げるかは車種や外気温で変わります。

フラット化で裏目に出る仕様

車中泊を前提にすると、普段使いでは良いとされる仕様が邪魔になることがあります。

いちばん分かりやすいのが、厚手で立体成形のシートカバーです。

座面と背もたれにそれぞれ分厚いクッションが足されるため、倒したときの段差が純正の状態より大きくなります。

背もたれ裏までカバーが回り込むタイプだと、倒した面に縫い目の盛り上がりが出ることもあります。

シートカバーの構造ごとの違いは車のシートカバーの選び方にまとめています。

もう一点、背もたれに後付けする収納ポケットも、倒したときに荷物が挟まって面が歪みます。

前席の背もたれに厚みのあるポケットを付けている場合、後席から足を伸ばすスペースも削られます。

寝床に使う日は中身を抜いておくか、薄いタイプに替えてください。

選ぶときの順番はシートバックポケットの比較で詳しく扱っています。

腰当てタイプのシートクッションも、寝るときには外す前提のものです。

付けたまま背もたれを倒すと、ちょうど腰の位置に山ができます。

運転中の腰の負担で選ぶ場合の目安はシートクッションの選び分けに書いています。

フラットにした車内の実際の使い方と手順

寝る準備は、停める場所を決めるところから始まります。傾斜のある駐車場だと、シートをどれだけ平らにしても頭か足のどちらかに血が溜まる感じが出るため、できるだけ水平な場所を選んでください。

倒す前に荷物を移す

後席を倒すと荷室と客室がつながるため、荷物の置き場所が先に決まっていないと作業の途中で手が止まります。

助手席の足元か、運転席に寄せておくのが現実的です。

前席を前いっぱいに出せば、後席から足を伸ばす余地も生まれます。

走行前に必ず戻す

倒した背もたれは、走る前にロックがかかる位置まで確実に起こしてください。

中途半端な角度のまま走ると、急ブレーキで背もたれが前に倒れる危険があります。

マットや詰め物も、座席の下やペダル周りに転がり込まない場所へまとめます。

足元に置いたものがアクセルやブレーキの動きを妨げる位置に入ると、操作そのものができなくなります。

窓の目隠しは走行前に外す

車中泊では窓を覆うことが多くなりますが、運転席と助手席の窓、前面ガラスをふさいだまま走ることはできません。前方と側方の視界を妨げる装着は認められていないため、動かす前に必ず外す前提で用意してください。

複数人・複数台で使うときのシート選び

家族で使う場合、平らにできる範囲は人数分には増えません。

2列目を倒して作れる寝床は、多くの車で大人1人分の幅しかなく、2人なら肩が当たる前提になります。

小さな子どもと並ぶなら、荷室側に体の小さいほうを寝かせると段差の影響を受けにくくなります。

車を2台持っている家庭では、マットを兼用できるかどうかも考えどころです。

空気で膨らませるタイプは畳めば持ち運べるので、軽自動車と普通車で使い回すこともできます。

一方、車種専用の形に切られたマットは、別の車では段差の位置が合いません。

なお、同じ車種名でも年式やグレードでシートの分割の仕方や倒れ方が変わります。

4対6分割か一体かだけでも作れる面の形が違うため、専用品を買うときは車検証の「型式」欄と「初度登録年月」欄を見て、商品ページの適合表で自分の行を探してください。

ワンボックスのように座席配列の選択肢が多い車では、型式の確認と適合表の見方で扱っている手順がそのまま使えます。

悩み別の道具の違いは車のシート快適グッズの全体像から辿れます。

よくある質問

フルフラットと書かれていれば段差はありませんか

段差が残る車のほうが多いです。

フルフラットの表記は床面がほぼ平らに近づくことを示すもので、寝床として段差ゼロになるという意味ではありません。

実際に倒して、高い所と低い所の差を測ってから対策を決めてください。

前席も倒して一直線にできますか

できる車とできない車があります。

前席の背もたれを後ろへ倒して2列目とつなげる使い方を想定した車種もありますが、ヘッドレストが干渉して面が揃わないこともあります。

ヘッドレストを抜ける構造なら、外すだけで解決する場合もあります。

毛布を重ねれば段差は消えますか

毛布は体重がかかると潰れるため、3センチを超える段差を埋める用途には向きません。小さな凹凸をならす仕上げには使えますが、段差の芯になる部分には硬めの詰め物を入れてください。

寝たあとに腰が痛いのはマットが薄いからですか

薄さが原因のこともありますが、傾斜や体勢の影響も考えられます。マットを厚くしても痛みが続いたり、日常生活に支障が出たりする場合は、気になる段階で医療機関に相談してください。

まとめ

シートをフラットにしたときに残る段差・傾斜・硬さの3つは、倒し方を工夫しても消えません。

段差が3センチ以下なら厚手のマットを全面に敷くだけで足り、5センチを超えるなら低い側を先に埋めてから薄いマットを載せるほうが天井高を圧迫しません。

厚手の立体シートカバーや背もたれの収納ポケットは、普段は便利でも寝るときには段差を増やす側に回ります。

まずは自分の車で後席を倒し、段差の高さ・前後の長さ・左右の幅を測ってみてください。

その3つの数字が出れば、埋めるのか載せるのか、どの厚みを買えばいいのかが決まります。

ぜひ本記事の素材別の比較表と測る3か所を参考に、自分の車に合う寝床の作り方を選んでください。

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